
POSシステムとは、販売時点情報管理と直訳されるシステムですが、業種業態によってシステムに大きな違いがあります。
それぞれのニーズにマッチしたPOSシステムを導入することで、円滑な経営かつスピーディーな事業拡大を目指すこともできるでしょう。
単品レベルの商品管理に対応
漫画喫茶では、数千冊という漫画を取り扱っており、あらゆるジャンルの本を管理する必要があります。
その一つひとつを手作業で対応していると時間がいくらあっても対応できません。
しかもその分人件費も無駄に発生することになるのです。
POSシステムを導入することで、すべての商品をバーコードやICタグで管理ができます。
そうすることで、速やかに在庫管理を行なう事が可能、さらに本に関する詳しい情報を掲示できたり、客が探している本を検索することも可能なのです。
また防犯対策にも有効で、万が一漫画を持ち出すなどの行為をしたら、その時点でチェックがかかるようになっています。
顧客情報管理に対応
最近では、会員制の漫画喫茶も多くなっていますが、会員制だけでなく、ポイントカードを発行するケースもあります。
これらを利用するためには、氏名や住所、連絡先などの記録が必要となりますが、以後、会員証やポイントカードをPOSシステムに読み込ませるだけで、すべての情報を一括で管理できるようになります。
例えば、利用者の日時、年齢、性別、利用頻度、サービスの利用状況、滞在時間、来店日時、その日の天候など細かい項目別の情報がリアルタイムで集計分析されるようになってます。
つまり一人の客の一定期間の動向を分析できますので、これにより利用者の満足度を高めるようなサービスの質向上アップが図れます。
見える数字化でマーケティングに利用できる
POSシステムで蓄積されたすべての情報は本部で一括管理することもできますので、今後の経営戦略に重要な材料となることは間違いありません。
激化し、多様化している昨今の漫画喫茶の経営で成功をするためには、同業者の動向を分析しつつ、自社の店舗の内容を数字で理解しなければならないのです。
売り上げが伸び悩んでいる経営者ほど、自分の店の状況がまったく見えない、数字で説明する事ができないといった状況にあります。
細かい分析結果を数字で理解することで、今後どのように動けばいいのかを詳しく、そして冷静に判断できるのではないでしょうか。
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